フラッシュ構造合板

天然木、又はMDF、パーティクルボードの枠に合板、MDFなどの板を上下から張り合せた中空のボードです。
反りや歪みなどが生じにくく、家具を軽量化する事ができ、家具の天板、側板、棚板などによく使われています。工場ラインでの多量生産に向いているため、比較的に安価に生産ができます。組立家具のほとんどがこの構造になっています。表面材にはプリント化粧シートや突板が使用されています。中空の構造であるため、上から掛かる重量には弱いです。

フラッシュ構造合板 （ハニカムコア）

基本的な構造はフラッシュ構造合板と同じですが、弱点である上から掛かる重量や力に対するの弱さを補うために、蜂の巣状のハニカム構造の厚紙、樹脂を中空部分に詰めています。
荷重に対する強度はかなり上がり、荷重に対する強さと軽量化の両立ができ、テレビ台の天板によく使用される。表面材には、フラッシュ構造合板と同様にプリント化粧シートや突板が使用されています。

MDF（中質繊維板）

木片を細かく繊維状に砕いて接着剤を混ぜ、高圧力を掛けて固めたボードです。
パーティクルボードより表面が緻密で滑らかで強度的にも勝っています。天然木にくらべ反り、狂いが少なく、表面の均一性が高く、加工し易くしかも安価で硬さがあります。加工の自由度が高い為、家具によく使われる材質で、表面には塗装が施されたり、突板やプリント化粧シートを貼ったりして化粧処理します。

パーティクルボード

木片を細かく砕いて接着剤で押し固めたボードMDFよりも目が粗く、側面から見るとまるで“雷おこし”のような質感です。
天然木に比べ反りや狂いが少なく、表面の均一性が高く、加工し易くしかも安価で硬さがあります。テーブルの天板やフラッシュ構造の枠（心材）に使われたりします。通常、表面にはプリント化粧シートや突板などを貼って化粧処理し、縁部分にはポリエステル樹脂などの縁張り材を張って処理する事が多いです。同じ質量の天然木、MDFよりも重量が重いです。

天然木集成材

乾燥させた10cm前後幅の天然木の無垢材の板を接着剤にて継ぎ合わせて一枚の板に仕上げた材質です。
接合部分は殆ど目立ちませんが、木目のパターンの変化で継ぎ目があることが判断できます。中には接合部が不自然にならないように木目のパターンを自然な感じに仕上げているものもあります。木目の向きを互い違いにつなぎ合わせる事で反りが発生しにくく均一性のある板に仕上がるメリットがあります。無垢材よりも端材として処分される部分が少ない為自然環境保護の面では無垢材より良いとも言えます。また、無駄になる部分が少ない分、無垢材よりは安価な事は大きなメリットです。よほどの国産高級家具であるか、小さな部品で無い限り天然木製として販売されている家具の材質には集成材が使われている事がほとんどです。

天然木無垢材

天然木の一枚板から必要サイズに切り出された材質です。
集成材のように継ぎ目が無いので見た目も美しく、高級感家具に使用されています。切り出された木材に含まれる水分を十分に自然に乾燥させたり、人工的に乾燥させる必要があり、家具の材料として手間、長い時間が必要になるため、高価になりがちです。乾燥が不十分だと反りやすいリスクがあるため、綺麗な部分や反りの無い部分しか木材として使えず、端材として処分されてしまう部分が多くなります。そのためでも集成材より価格的に高くなってしまいます。最近では家具の小売店で集成材も無垢材として販売しているところがありますので、ホンモノの無垢にこだわる方は店舗によく確認されることをおすすめします。

※当店では無垢材と集成材を区別して表示しております。

プライウッド（積層合板）

薄い天然木の板を何枚も重ねて接着剤で張り合わせた材質です。
張り合わせる板同士の木目の方向を順に90度換えて重ねる事で反りや狂いを殆ど抑える事ができ、均一性の高い材質です。ホームセンターなどで売っているベニヤ板もこの構造ですが表面の板に木目が綺麗なランクの高い天然木の板を使用して側面の部分を磨いて処理したものが比較的高価な家具にもよく使われています。断面の張り合わせた木の層がたいへん美しく家具のデザインのポイントとして利用される事も多いです。熱を加えて型に押し当て曲面加工を施すことができ、デザイン的にも自由度が高い人気のある北欧家具や、デザイナーチェアにもこの材質を使ったものがよく見受けられます。