家具の基礎知識
家具の塗装
セルロイドの原料であるニトロセルローズを主成分とした塗料を使用。
アミノ樹脂とアルキド樹脂を混合した塗料を使用。
ポリイソシアネートとポリエステルとの付加反応を応用した塗料を使用。
紫外線硬化樹脂塗料を使用。
ポリエステル樹脂を主成分とした塗料を使用。
不透明顔料着色剤を使用した塗装。
油性の染料をボイル油、乾性油に溶かした半透明の塗料。
有機溶剤や水などの溶媒を用いず、粉末状(固体)の塗料を空気中に飛散させし、付着させ熱で溶融させる塗装。▼【ラッカー塗装】
塗膜が薄い為木の質感を生かした仕上げにするのに適している。
速乾性に優れている。
塗膜の硬度、耐摩耗性は適度にあるが、他の塗装よりは劣る。
耐候性、耐水性、耐熱性には劣り、熱いナベや水がついた食器などを長い時間乗せると白く変色する事があるので、使用上注意を要する。
▼【アミノアルキド塗装】
塗膜の硬度、耐熱性、耐水性、耐摩耗性、 耐油性が適度にあるが、ラッカー塗装を除く、他の塗装に比べて劣る。
耐水性、耐熱性の面ではラッカー塗装より優れているが耐候性の面ではラッカー塗装より劣る。
溶剤に有機溶剤、ホルマリンを使用するので乾燥が不十分だと健康に良くない。
▼【ポリウレタン塗装】
塗膜が非常に硬い。
光沢があるグロス仕上げに向く。
耐熱性、耐水性、耐摩耗性、 耐油性、耐候性、密着性に非常に優れている。
▼【UV塗装】
紫外線を照射することで硬化し、極めて硬い塗膜が得られる。
耐熱性、耐水性、耐摩耗性、 耐油性、耐候性、密着性に極めて優れている。
有害物質が一切発生せず、健康にも環境にもたいへん良い塗装。
▼【ポリエステル樹脂塗装】
厚塗りができ、光沢があるグロス仕上げに向く。
耐熱性、耐水性、耐摩耗性、 耐油性、耐候性にたいへん優れている。
付着性や衝撃性は 若干弱く、強い衝撃を与えると割れる事がある。
ピアノなどにも使われる。
▼【エナメル塗装】
下地を完全に隠す塗装で、MDFなどにカラー塗装を施す時使われる事が多い。
塗装を厚塗りして磨き加工をする事で美しい光沢仕上げにすることもできる。
耐熱性、耐水性、耐摩耗性、 耐油性、耐候性、密着性に大変優れている。
▼【オイルステイン塗装】
木材保護と紫外線保護効果を発揮する。
木材に浸透し塗膜を形成しないので木の風合い、木目を際立たせる仕上げに適する。
若干の耐水性はあるが、塗膜を形成しない為、耐摩耗性、耐熱性などの降下は得られない。
定期的にオイルを塗るなど、メンテナンスする必要がある。
▼【焼付粉体塗装】
塗装膜厚が厚く塗膜が頑丈なため、耐摩耗性、耐久性、耐候性に優れている。
家具ではロートアイアンなどの金属部分に使われる。